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映画館スタッフが選ぶ理系が活躍する映画4選
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近年、ITやバイオテクノロジーが進む世の中において、以前に比べ大学などの学部選択で理系を選ぶ人が増えている。その影響もあってか、TVや映画などにも理系のキャラクターが活躍する作品が目につくようになった気がする。これまで映画といえば、何となく文系のイメージがあったが、時代が移り変わる感覚を受ける。そこで今回は、映画に関するさまざまなコンテンツを発信するWEBサイト「with Theater」を運営する、みやざわ支配人をはじめとする映画館のプロフェッショナルたちに、映画館スタッフが選ぶ理系が活躍する映画4選と題し作品を選んでもらった。

 
『遠い空の向こうに』


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最初に紹介してもらったのは、原作が海外の英語の教科書にも載せられている名作だ。

「“ロケットを飛ばす”という理系な夢を持った少年たちの映画なので選びました。原題は『OCTOBER SKY』(10月の空の意味)なのですが、この映画の原作のタイトルは『Rocket Boys』。日本語のタイトルは関係ありませんが、映画の原題はこの原作タイトルのアナグラムになっています。こういう仕掛けはワクワクしますよね。シンプルに『宇宙兄弟』のようなストーリーなのですが、今の環境から脱したいと願っている人にはオススメの一本です」(with Theater)

日本でも先日、ホリエモンが民間初のロケット打ち上げに成功し話題となった。そのうち、少年たちがロケットを打ち上げられるような世界も来るのかもしれない。

 
『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』


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次は、根強いファンを持つ「デジモン」の映画を紹介してもらった。

「平成生まれの人であればご存知の『デジモン』シリーズの映画です。この映画の主人公は太一なのですが、本当の主人公はパソコンオタクで理系の光子郎です。彼がパソコンスキルを活かして、世界を救う映画なので選びました。今や過去の遺物になってしまった、ダイアルアップ接続なども観れるので、パソコン好きの人にもオススメです。この映画の監督は細田守。同じ理系が主人公の映画、『サマーウォーズ』の監督です。細田監督は『時をかける少女』でも理系の登場人物を度々出演させてきました。この映画を観たことがある人は分かるはずですが、世のミーハーをエセ理系に仕立てあげた、かの『サマーウォーズ』は、この映画をベースにしています。ストーリーは、ほぼ同じです。『サマーウォーズ』に感動した人は、ぜひこちらもご覧ください」(with Theater)

ここで『サマーウォーズ』とつながるとは驚きだ。興味のある人は、自分の目で確かめてみるとよいだろう。

 
『オデッセイ』


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次に紹介してもらった作品は、作品の途中で16進法が登場するなど理系要素満載な『オデッセイ』である。

「植物学者の宇宙飛行士が主人公なので選びました。『ブレード・ランナー』や『エイリアン』シリーズのリドリー・スコット監督の作品ですが、とても明るい映画になっています。原作は主人公のワトニー(マット・デイモン)の日記調になっていますが、映画は火星に取り残されてしまった彼をどう助けるか、彼自身はどう生き残るかに重点を置いています。主人公自身も理系なのですが、NASAで働き彼を助けようとする職員もほとんど理系です。登場シーンは少ないのですが『This is America』で一斉を風靡したミュージシャンでもあるドナルド・グローヴァー(a.k.a チャイルディッシュ・ガンビーノ)が演じる軌道動力学者のリッチ・パーネルの理系キャラが最高です。映画自体は終始ユーモアに溢れ、『どんなに過酷な状況だろうとユーモアを忘れてはならない』ということを伝えてくれます」(with Theater)

オデッセイ』の原作である「火星の人」は、当初作者のWebサイト上のみで展開されていたそうなのだが、あまりにも人気が出たのでKindleでも発売したところ、すぐに3万5千ダウンロードされたそうだ。

 
『gifted ギフテッド』


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最後に紹介してもらったのは、子どもを持つ人にぜひ見てもらいたい『gifted ギフテッド』だ。

「数学の天才少女が、理系の人ならご存知の『ナビエ-ストークス方程式』を解こうとする映画なので選びました。『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督が、アメコミ映画『アメイジング・スパイダーマン』シリーズから戻ってきて撮った映画です。主人公のメアリー(マッケンナ・グレイス)は、親の血を引いた天才少女。ですが、彼女を育てる叔父のフランク(クリス・エヴァンス)は、特に勉強ができるわけでもなく、ボートを修理しながら生活費を稼ぐ毎日。真逆の二人が”普通”と”普通と違う”について考えます。取り扱っている題材は数学なのですが、とってもハートウォーミングな映画です。親子って何? 家族って何? と、人々が描く理想の”普通”を通して問いかけられます」(with Theater)

本作で主人公メアリーを演じるマッケナ・グレイスの演技力は、まさに一見の価値ありといえよう。

今回は、理系が活躍する映画という縛りで作品をチョイスしてもらったが、ユニークな作品が揃う興味深いラインナップになった。作品のよさはもちろんのこと、見た人の知見が広がるようなその内容は、まさに理系映画の特徴といったセレクションだろう。

 
●専門家プロフィール:with Theater (うぃず しあたー)
「with Theater」は、映画館とお客様の素敵な出会いを創造するWebサイト。大手シネコンに7年務めた劇場マネージャーと、同じくシネコンで4年以上アルバイト勤務したスタッフの2人が運営する《映画館とお客様の素敵な出会いを創造するメディア》。映画鑑賞のお得情報やトラブル対応、他では聞けない映画館のウラ側まで、映画館にまつわる様々な情報を独自の視点で発信している。

Text by ラチーコ