レバノン人とパレスチナ難民が抱えた深い対立と相互理解を描いた法廷劇 『判決、ふたつの希望』
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ベイルートと聞いて、その場所を瞬時に思い浮かべられる日本人は、そう多くはないかもしれない。ベイルートは、シリアの西、イスラエルの北にあるレバノンの首都で、地中海に面した港町だ。かつては中東のパリと言われたその街も、その地政的、歴史的、そして宗教的背景もあって、内戦や侵攻にさらされるなどの複雑な状況に置かれてきた。その複雑性のひとつに、イスラエルから流入したパレスチナ難民を大きく受け入れていることがある。レバノン人と、国を失いレバノンに逃げ延びてきたパレスチナ難民の関係性は、決して良好とはいえない。そんなレバノン人とパレスチナ難民の間で起きる、ある衝突と相互理解についての物語が、映画『判決、ふたつの希望』だ。

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