麻薬を運ぶ老人の軽妙な物語は、イーストウッド自身の人生に接続する
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88歳にもなると、どんな職業であってもペースダウンして余生をのんびり過ごす人がほとんどだろう。しかし、クリント・イーストウッドは違う。20代から俳優として走り続けて、40代から映画監督としても並走する。2012年の『人生の特等席』で、さすがに俳優としてのイーストウッドは見納めだろうと思いきや、2018年、主演俳優として突然復活する。それがクリント・イーストウッド監督・主演作『運び屋』だ。それにしても、なぜ今、自ら主演したのか。それは近年の彼の映画作りと人生の姿勢を考えれば、おぼろげながら輪郭が浮かび上がってくる。

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