「アイ・アム・サム」や「ファイト・クラブ」など新年最初に観たい映画7選
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あけましておめでとうございます。
本年も「POPLETA」をよろしくお願いいたします。

あたらしい年になり心機一転。1年のはじめは幸先よく行きたいもの。そこで本記事では、新年最初に観たい映画をご紹介。「家族で観たい」「ひとりで観たい」映画まで、4つのパターンに合う作品を選びました。

あえて、タイトルくらいは誰でも聞いたことがありそうな有名作品ばかり揃えています。名作は2度観ても名作、観れば観るほど名作。観たことなければ必見!なので。基礎教養として知っていても損がない、絶対間違いない7本をどうぞ。

 

家族で観たい映画

『アイ・アム・サム』(2001年)

作品ページを開く 知的障がいを持つ父と幼い娘との愛を描いた傑作『アイ・アム・サム』。障がいと親権という重いテーマを扱っており、話としてしんどい展開があるものの、不思議とあたたかい気持ちになれる作品。

主演のショーン・ペンがすごい。この映画の前後には『シン・レッド・ライン』『ミスティック・リバー』などの出演作が公開されているが、あまりに別人なので驚く。また、有名アーティストたちが劇中歌としてカバーするビートルズの楽曲がすべて素晴らしい。エイミー・マン、サラ・マクラクラン、ルーファス・ウェインライト、エディ・ヴェダー(パール・ジャム)、シェリル・クロウ、ステレオフェニックス、ニック・ケイヴなど超豪華で、当時も話題になった。

今年最初に観たら「この1年、他人に優しくしよう」と思えるかもしれない。家族には優しくなりたいもんです。

 

友だちと観たい映画

『ファイト・クラブ』(1999年)

作品ページを開く いまでもオールタイムベストにこの『ファイト・クラブ』を選ぶ人は多い。若き日のエドワート・ノートンとブラッド・ピットが裸で殴り合う秘密クラブ「ファイト・クラブ」を通して、主人公の葛藤と成長を描いていく。

テンポの良い巧みな展開とひねりの効いた物語、画面細部まで緻密に計算された構成と色彩、マネしたくなる名セリフの数々やしびれるファッションと音楽。血湧き肉躍るファイティングシーン、映画史上もっとも美しいと言われているラストシーン、そしてその解釈と本当のテーマ。隠された多くの謎。

観たあとにテンションがあがり、語りたくなる映画ナンバーワン! チャック・パラニュークによる原作小説もおすすめ。

「ファイトクラブ、ルールNo.1、ファイトクラブのことは決して口外するな。ルールNo.2、ファイトクラブのことは決して、決して口外するな!」

 
『8マイル』(2002年)

作品ページを開く アメリカ・デトロイトの貧困地帯をマイク1本で抜け出し、自分の道を探そうとする男の話『8マイル』。ラッパーのエミネムが初めて映画で主演。エミネムはラップだけじゃなくて演技もうまかった。

フリースタイルバトルは日本でも『フリースタイルダンジョン』などのおかげで完全に認知されたが、ちょっと苦手という人もいるかもしれない。しかし、本場アメリカのラップバトルは日本と様子が違う。なぜアメリカではあれほどヒップホップが浸透しているのか? ラップは何を映しているのか? その背景には、アメリカの社会状況や歴史があった。

ラップに興味がなくとも、あるいは英語が苦手であっても楽しめる一本。

ちなみに、熱狂的なファンを示す「Stan」という言葉が2017年にオックスフォード英語辞典に追加されたが、これはエミネムの楽曲『Stan』に由来している。

 

カップルで観たい映画

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2013年)

作品ページを開く キュートなキャラクターにシンプルだがロマンティックなストーリー。音楽も最高。いわゆるタイムトラベルものではあるが、それはほんのささいな設定の一部であって、主題は他のところにある。

わたしたちは人生を2度生きられないから、映画や小説などの芸術作品に没入するのかもしれない。終盤で明かされる幸福の秘訣を知った上で隣にいる恋人を見ると、きっと何かが違って見えるだろう。かけがえのない毎日を2度目のように生きたい。大切な誰かと年のはじめに観る作品として完璧な『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』。

気に入ったら同じ監督の『ラブ・アクチュアリー』もぜひ。

 
『アメリ』(2001年)

作品ページを開く 舞台はパリのモンマルトル。小さい頃から空想の世界が唯一の遊び場だった少女・アメリは、22歳になった今も、カフェで働きながら周囲を観察しては想像を膨らませて毎日を過ごしていた。ある時、他人を幸せにすることに喜びを見出す。誰かの人生にこっそり忍び込んでちょっとしたいたずらを仕掛け、少しだけハッピーにするのだ。そんなアメリが、不思議な青年・ニノに出会い、恋に落ちる。しかしどうすればいいかわからない。アメリがニノに近づくために取った方法とは……?

2000年代にもっともヒットしたフランス映画『アメリ』。当時、多少なりとも映画に興味を持っていた人ならおそらくほとんどの人が観ていたと思われる。ミニシアター系映画でもっとも有名な作品でもある。

キュートでチャーミングなキャラクターやファッション、パリのきれいなところだけを集めたような美しい映像、とにかく楽しいエピソードや言い回し。ざっくりといえば「おしゃれ」な映画だけど、気取ったところは一切なし。こころが温まる絵本のような映画。

ちなみに本作のキャッチコピーは「幸せになる」。これもまさに、年末年始に恋人と観るにふさわしい1本じゃありませんか。

 

ひとりで観たい映画

『素晴らしき哉、人生!』(1946年)

作品ページを開く アメリカでは毎年クリスマスシーズンになるとテレビで放映され、ほとんど基礎教養といってもいいくらい定番中の定番『素晴らしき哉、人生!』。

クリスマスイブの夜に飛び降り自殺しようとした男が天使に命を助けられ、「もし自分がいなかったら」の世界を見せられるという作品。よくある話だと思うかもしれないが、このパターンの最初の作品がこれ。

1946年のアメリカ映画だが今観てもまったく古くない。泣く。生きることに肯定的になれる。

1年のはじめは、自分の人生を前向きに考えられる作品をひとりで観たい。

 
『カッコーの巣の上で』(1975年)

作品ページを開く 懲役逃れのために精神病患者になりすまして病院に逃げ込んだマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)が、非人間的な管理体制で患者を抑圧する看護婦長に抗い、精神的自由を賭けて戦う話『カッコーの巣の上で』。マクマーフィーの影響で、婦長に服従していた患者たちに少しずつ自我が芽生えていく。

第48回アカデミー賞で主要5部門を独占(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)。主要5部門独占は41年ぶりの快挙だった。

自由とは何か、権力とは何か。

不屈の反逆と敗北、そしてそれらからの逃走を描いたヒューマンドラマを年始に観て、今後の人生の指針を立てるのもアリ。

 

2019年も良き映画ライフを

「絶対間違いない」映画をこうして並べてみると、「人生前向きになれる映画」が揃った気がする。

今年1年、みなさまに良い映画ライフ(そして人生)がありますように……!

 

text by 山田宗太朗