FLAKE RECORDS店主・DAWAが選ぶ、2018年のベストトラック【洋楽編】
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2018年も終わりますね、日本的には平成最後の年末ってところでしょうか?

流行語大賞は平成最後ですかね。

そんな感じですが、今年もサブスクリプションの大きな影響を感じたというか、恩恵に預かった1年でした、僭越ながら今年のベストトラック、まーよく聞いた、刺激を受けた楽曲を紹介致します。

1. 「Doubt(ft. Wretch 32)」/ Samm Henshaw

作品ページを開く これは驚きましたね。UKのシンガーソングライター/ラッパーであるSamm Henshawの「Doubt」と言う曲。この曲の前に発表された「Broke」って曲が最高すぎて、一気に魅了されたアーティストだったのですが、その次に発表されたこの曲に完全にやられた感。

Chance The Rapper的なゴスペルエッセンスをミックスしたピースフルさ満点の曲なのですが、US勢に感じるそれとは違うUKならではの感じといいましょうか。それがなんなのかはわからないのですが、感覚的に感じるあれ。

そしてこの曲聞いてたら、心が穏やかになるし、なんか、音楽って、平和への力にもなれるんだなと思ったりできる曲です。

2.  「Time」/Angelo De Augustine

作品ページを開く Angelo De Augustineというシンガーソングライター、Sufjan Stevensのレーベルである〈ASTHMATIC KITTY〉からのリリースで、もちろんのSufjanとの交流もある人ですが、2019年に発売されるというアルバムの先行で発表されたこの曲に完全に持っていかれ、一気に新作への期待が振り切れた曲です。

根本的な声の力と言いましょうか、表現力が稀代の才能とも言える声で、Jose GonzalezやBon Iverなどと同様のものでありつつ、儚げなメロディセンスと哀愁感に満ちまくった悲哀というか、その空気感でありつつも、力強さも併せ持つ神々しい楽曲です。

心洗われるとはこういう曲を聴いた時だなと。初めて聴いた瞬間からそう感じさせる曲なので、皆さんもこの曲を初めて聴いたときのびっくりした感じを味わって欲しいです。心震えて。心洗われるってやつ。

3. 「Reflections On The Screen 」/Superorganism

作品ページを開く 10代の日本人女性が率いる謎の多国籍バンド。そんな触れ込みで登場してきて、一気にシーンを沸かすバンドとなったSuperorganismのデビューアルバムの中の1曲ですが、もう最高ですね。

このミドルな感じでシンプルながら、完全にいまを生きるバンドのモダンでエッジを効かせたサウンドメイクでありつつも、シンプルな音のレイヤー。淡々とした感じで、熱量や起伏を感じさせないのに神々しさすら感じさせるメロディや展開。

このメロディだけに頼らない4分弱のトータルな音楽として聴かせるバランスセンスというか、独創性にはため息です。速度とかに頼らずにサビでの様々な要素が加速し多幸感を生み出す感じ。すばらしいです。

4. 「1998 TRUMAN 」/BROCKHAMPTON

作品ページを開く お騒がせ軍団BROCKHAMPTONの楽曲。アルバムからの曲とか、EPとかあまりそういう概念を感じさせないリリース量だし、そもそもアルバムを作らないとか、解散するとか、いろんな情報がありつつ、飄々と覆し、我関せずに活動し続ける彼らの楽曲。最新アルバム『iridescence』への布石として公開されたと思っていたら、そのアルバムには未収録なんですが、この曲にはびっくりさせられました。

彼らの好きなところは、何と言っても単なるHIP HOPにとどまらない要素を絶妙にミックスしてるところです。ロックは当然、昨今のEMOに寄ったHIP HOPやトラップやオールドスクールな要素を完全にごちゃ混ぜにしてしまっている感じで、サウンドは直接的に違うかも知れませんが、Beastie Boysを彷彿とさせる自由さというか、感性を感じます。メンバーも白人黒人ごちゃ混ぜなところも好き。

とそんな前置き長くなりましたが、そんな彼らのハイテンションな部分、アグレッシブな部分がパーティ感ではなくシリアスな感じで爆発した曲がこれかと。とにかくアジテートな感じと、スリリングなトラック、ラップの畳み掛け、テンションに興奮させられる曲です。

5. 「Party Song 」/Sobs

作品ページを開く 近頃アジアの音楽が注目されている気がします。それはオリエンタルなやつとか、民族音楽とかではなくて、世界の音楽シーンとの共鳴感や、なんなら凌駕しているとも感じさせるクオリティの高いアーティストが続出。

韓国のPSYの「江南スタイル」なんて飛び道具的な爆発や、日本からもピコ太郎の「PPAP」の世界的ブレイクなどもありつつも、数年前からの韓国のK-POPな質の高い音楽を輩出してきました。その結果、アジア勢としては例にないBTS/防弾少年団のブレイクや、BLACKPINKという存在を生んでいると思いますし、インディポップなラインではSay Sue MeやSe So Neonなどが登場。タイのPhum Viphuritというシンガーソングライターが注目を集め、台湾からは落日飛車/Sunset Rollercoasterが出現、世界的に注目を集めるアーティストが明らかに増えてきたアジアシーン。

そんな中ふと出会ったこのシンガポールの男女混合3人組も、すぐさまに世界に発見されるんじゃないかという、欧米のソレにまったく引けを取らない圧倒的なクオリティの超王道インディポップで、何よりも曲がいい。特にこの曲のちょっぴりセンチメンタルかつポジティブ感のあるメロディに完全に魅了されてます。とか言ってたら2019年早々には来日公演も決定!


そんな感じで、今年も様々な新しい音楽に刺激を受け続けました。知れば知るほどに新しい音楽が好きになると言う感覚。

振り返るのもいいけど、前向いた方がいいんじゃないかな。って思ってます。シーンもビジネスも皆さんも!

text by DAWA