X JAPAN×HYDE、阿部サダヲ×吉岡里帆、椎名林檎×エレカシ宮本!この秋、想像もできなかったコラボ&共演が目白押し!!

人恋しくなる時節柄か? ぬくもりを求めているからか? 毎年この時期になるとデュエットソングが巷を賑わせています。今年も椎名林檎と宮本浩次との信じられないデュエットを始め、映画も絡めた阿部サダヲと吉岡里帆、はたまた清 竜人と吉澤嘉代子によるデュエットソングもリリースされました。

シンパシーと共にこれらが共通して持っているのは「意外性」。“まさか!?”の合体劇は、足し算ではなく掛け算を見せ、どれも普段の各位からは想像もつかないほど違った表情や側面が引き出されているのも興味深いところです。

しかしそれはデュエットソングに限ったこととは言えず。この秋から冬にかけてと登場する共演各種にも通ずるものがあるのです。それらはどれも“えっ!?”と二度見をしたり、“へーっ”と感心したり、“おおっ!!”と感嘆したり、“うわっ!!”と驚かされたりするものばかり。その夢の共演や驚異の合体は我々の目や耳を楽しませてくれるものばかりです。

ここではそんなこの秋~冬に巷を席巻している共演楽曲類をご紹介。これらの曲で、時にみんなで、時に二人で一緒に歌いましょう!!

 

1. 「体の芯からまだ燃えているんだ」/シン(阿部サダヲ)&ふうか(吉岡里帆)

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大人気俳優にして、グループ魂のボーカリスト破壊としても数々のシャウトを披露してきた阿部サダヲと、現在大ブレイク中の若手女優・吉岡里帆。この2人演じる劇中のシン&ふうか歌うデュエットがこちらの「体の芯からまだ燃えているんだ(Duet ver.)」。現在絶賛公開中の映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』のW主題歌の一つでもあります。

同映画は驚異の歌声を持つロックスター「シン」と、声が小さすぎるストリートミュージシャン「ふうか」が織りなすロック・コメディ映画。過剰な声帯ドーピングの為、歌えなくなる危機を迎えたシンの最後の歌声を巡る様々なドタバタがスピード感豊かに描かれています。

劇中では吉岡里帆がソロで歌っていた同曲を阿部サダヲも交えデュエットバージョン化させたのがこちら。あいみょんが作詞/作曲を務める同曲は、疾走感のあるサウンドと解放感と清涼感溢れる音楽性の上、この想いよ届けと言わんばかりの「伝えたい気持ち」が炸裂。聴き終えた後には不思議なやる気や生命力を与えてくれます。ここまで激しくエモーショナルに歌う吉岡もユニーク。ラストに向けてのユニゾンで訪れる、なんとも言えない無敵感。これを歌えばもう怖いものナシ。勇気とやる気にみなぎること間違いなしの1曲です。

 
 

2. 「獣ゆく細道」/椎名林檎と宮本浩次

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この共演が発表された際には、みなさんもかなり驚かれたのではないでしょうか? こちらは椎名林檎と宮本浩次(エレファントカシマシ)の初共演となった「獣ゆく細道」です。

日本テレビ系ニュース報道番組『news zero』の新テーマ曲として既に人気を博している同曲。作詞/作曲は椎名が担当し、アレンジには名アレンジャー笹路正徳が手掛けています。ゴージャスで贅沢な楽団スタイルによるラテン&スイング感溢れる躍動感とアダルティさが同居したビッグバンドサウンドの上、2人の歌声が時にしっとりと、時にエモーショナルに歌い上げられている同曲。その2極の温度差を違和感なく歌い分ける2人の凄さにもご注目あれ。

また、同曲ではスイング感にあるサウンドの上で歌う宮本も新鮮。2人の歌声がまるで昇華されていくかのようにエモーショナルにユニゾンしていくハイライトはまさに圧巻です。カラオケにてマイクを力強く握りしめて互いで熱唱したくなる1曲です。

 
 

3. 「目が醒めるまで (Duet with 吉澤嘉代子)」/清 竜人

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今夏、再びソロ名義にて活動を開始した清 竜人。その第一弾のシングル「平成の男」は、いわゆる“男”や“昭和”といった昭和歌謡路線の雰囲気やムードをまとった楽曲でした。

そんな彼から聴く者をまた驚かすニューシングル「目が醒めるまで (Duet with 吉澤嘉代子)」が届きました。昨今本格的なデュエットソングが少ないと感じ、あえてオーセンティックなデュエットソングを目指し、清が手掛けた同曲。元恋人同士の設定にして、その絶妙な距離感がいい具合に歌いつづられています。井上鑑による名アレンジも光る同曲。ストリングスやピアノといった楽器が目立ち、上品でエレガンス、そして比較的ゴージャスなサウンドの上、2人の歌声も普段よりウィスパー成分が高く、不思議な哀愁が生まれた、かなり色気の高いものとなっています。

加えて、清と吉澤のデュエットもスイートにして、ちょっとドリーミー。セカンドラヴが歌われていながらも、それが少しもいやらしく、そしてドロドロしたものを一切感じさせないところも秀逸です。

 
 

4. 「バナナが好き」/矢野顕子&YUKI

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ほっこりとしたデュエットソングを……という方には、こちらの矢野顕子&YUKI「バナナが好き」がおススメ。11月28日(水)発売の矢野顕子のニューアルバム『ふたりぼっちで行こう』からのパイロット楽曲でもある同曲は、2016年に開催された矢野のライブシリーズ『ふたりでジャンボリー』での共演時に初披露された楽曲の作品化。ライブ時同様、矢野がピアノを担当し、YUKIがドラムを担い音源化されたものです。

童謡然とした同曲は、ほっこりとした歌に元々母性と包容力がある2人の歌声がベストマッチ。AメロをYUKIが歌い、Bメロを矢野が歌い、サビは2人が優しく柔らかく包み込むように歌われており、矢野のピアノを基調としたシンプルな演奏が故に歌が、その2人の歌声と共に響いてきます。

またMVのアニメーションにもご注目。こちらは歌を可視化させたかのような原画を矢野とYUKIが描き、その原画を元にアニメーション化されたもの。バナナがもたらす幸せを日本から海外、はたまた宇宙へと、待っている人にバナナを届けるという壮大なストーリーとなっています。

聴後/観後はバナナが食べたくなること間違いなし。ただし意外とカロリーが高いので食べ過ぎには注意を。

 
 

5. 「illusions feat. SKY-HI」/金子ノブアキ

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こちらはデュエットではなくフィーチャリング。RIZEのドラマーとしてはもちろん、ソロアーティストとして、はたまた役者としても無尽の活躍を魅せている金子ノブアキのニューEPからのパイロット曲です。

実は金子にとって初のフィーチャリングソングとなった同曲。そのお相手はSKY-HI(AAA)でした。土着さと近未来感、それでいてどこかエレガントさやヒストリア的なものを感じる同曲。金子独特のスリリングさと躍動感、そしてどことなく悠久やエターナル性を同居させた人力高速ダンス16ビートの上、“この荒波、乗り切ってやるぜ!!”感漂うSKY-HIのラップがサーフし切るところも聴きどころ。

中でもやはり圧巻は、高BPMにも関わらず、SKY-HIによるがっちりと乗った前のめりでスキルフルなラップ。SKY-HIのフレキシブルさと自在さ、そしてキチンとどんな音楽にも溶け込むラップ力の凄さを改めて感じさせてくれる一曲でもあります。ついマネしたくなるが絶対マネできないほど孤高な同曲。それでも一度挑戦してみるのもありかも。

 
 

6. 「Brand New Cadillac」/Ken Yokoyama

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こちらはHi-STANDARDの復活劇と活躍も記憶に新しい横山健のギターと彼が率いるKen Band、それらが放つサウンドの上、チバユウスケ(The Birthday)がガナり、吠え、気概を放ったナンバー。10月10日に発売された横山健のセルフコンピレーションアルバム『Songs Of The Living Dead』収録の「Brand New Cadillac」がこちらです。コンピ用の曲や未発表の曲、トリビュート盤に収録されていた曲や新曲群に加えカバー曲も多く収録されていた同盤。中でもやはりこの曲が光っていました。

そんなこの「Brand New Cadillac」はThe ClashやStray Cats等、これまでに数多くのアーティストにカバーされてきたロックンロールの代名詞的なナンバーの一つ。深くリバーブのかかったスリリングなギターサウンドとウッドベース感のあるオールディーズタッチのロックンロールだったオリジナルに対し、彼らのカバーは更にスリリングさとドライヴ感をデフォルメさせたもの。ガレージやサイコビリー、クランプス的なホラー感も加わって、オリジナルのVince Taylorとも、それをカバーしてきた歴代のアーティストたちとも違った、2人独特のモンスターロック的な楽曲に生まれ変わっています。

 
 

7. 「Red Swan」/X JAPAN feat. HYDE

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この共演のニュースを知った際には、耳や目を疑った方も多いのではないでしょうか? X JAPANのYOSHIKI、L’Arc~en~Ciel、VAMPSのHYDEといった、日本、いや世界を代表する2大様式美アーティストが信じられない融合を魅せたのが、この「Red Swan」です。

アニメ『進撃の巨人』Season3のオープニングテーマでもある同曲は、エレガントで優雅なYOSHIKIのピアノと、X JAPANとはまた違ったタイトなドラミング。雄大で伸びやかなHYDEの歌声がベストマッチ。加えサビを始めところどころにて2人歌声が絡むという大変贅沢な逸品です。ダイナミズムとドラマティックさ、それでいてどこか永遠性とその先に待っている希望を感じさせてくれる同曲。《抱きしめて永遠を》のフレーズも印象的です。

世界中で人気の高いアニメーションにして、世界的に高名な日本を代表するミュージシャン同士のコラボレーションとくれば、きっと全世界で多くの人が一緒に歌うことでしょう。

 
 

8. 「Lonely Lonely feat. Chara」/LUCKY TAPES

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LUCKY TAPESが10月3日に発売したメジャー1stアルバム『dressing』に収録されており、リード曲としても既に街で流れている同曲。耳にされた方も多いのではないでしょうか? 彼ららしいちょっとファンキーさを有したシティポップなサウンドにスウェイ気味のメロディ、そしてたゆたうようなラップも印象的な楽曲です。

パーカッションやホーン隊も贅沢に収まっており、更にアーバン感を醸し出している同曲。そして、もっと贅沢なのが、あのCharaをゲストボーカルに迎えているところと、そのフィーチャリングの方法だったりもします。ここまでの大御所なら一般的に思うに、あえてこれみよがしにフィーチャーするところ。しかし、それを彼らはあえてさりげない箇所や、ここ一番に飛び出させているのです。そして当のCharaもあえてデビュー時を彷彿とさせるキャンディで舌足らず、ファニーな感じの歌声を披露。まさにベストマッチさが楽しめる楽曲となっています。

 
 

9. 「住所 feat. 岡村靖幸」/KICK THE CAN CREW

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“結婚しよう(して)”、“一緒に暮らそう”となかなか勇気をもって言えない方。是非そんな方には、このKICK THE CAN CREW「住所 feat. 岡村靖幸」をおススメします。この曲をその意中の人に向けて歌えば、まさにイッツオールライト。キックの3人と岡村ちゃんが、まるであなたの勇気を持って出なかったその言葉を代弁してくれるかのように、しかも何気なく且つさりげなく歌ってくれています。

ディスコとシティポップ、そしてフューチャーエレクトロとフィーリーソウルが最新にハイブリッドされたトラックの上、4人4様のさりげないジュテームが歌われている同曲。これまであえてラブソングを避けてきたキックとしては珍しいチューンでもあります。加えて、彼らにそれまでなかったねっとりとしたエロティックさや官能さにもご注目。これも共演の岡村ちゃんとのコラボが成せる業と言えるでしょう。

3人の3人らしい高度なライムとフロウ、そしてそのラップや歌声、そんな中、切り込んでくるようなセクシーな岡村ちゃんの歌声。かつてのファンキーグラマーストラット感溢れるラストでは、みんなで大事なことが歌えているところも要チェック。この際だ、勢いに任せてこの歌と共に告げちゃおうよ。「一緒になろうよ」と。

 

text by 池田スカオ