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失恋して一人旅?旅先で恋に落ちたくなる、旅先で思わぬ運命の恋に巡り合う映画
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失恋をして、モヤモヤするときには傷心旅行で気分転換にどこかに行きたくもなる。でも、そんな傷心旅行で運命の誰かに会えることも……あるかもしれない。

いやいや、そんな旅行中に、と思うだろうが、私の友人のフランス人の子が、電車で隣に座った日本人女性に、私が教えた日本語「こんにちは。私の名前はジャックです」と話しかけ、現在その友人はその彼女と結婚し、3人の可愛いお子さんのパパになっている。事実は小説より奇なりとはこのことかもしれない。

一人旅でこんな素敵な出会いが? と思わせてくれる作品をご紹介。

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(1995年)


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ブダペストからパリへの長距離列車の中、一人のアメリカ人男性が近くのフランス人女学生に英語で話しかけ、二人は食堂車へ。二人は意気投合するが、列車は男が降りる予定のウィーンに到着してしまう。そこで、男は彼女を翌朝までのウィーン旅行へと誘う。
二人はウィーンの街を歩き、トラムに乗り、観光名所やカフェ、そしてバーへ行く。二人はプラーター公園の観覧車でキスも交わす。夜が明けた朝、男は女を駅で見送るが、別れの際にお互いに愛を告白する。しかし、列車の発車まで時間もなく、二人は半年後にこのホームで会うことを約束して別れる。彼らは再び会うことができるのか……。

こちらは傷心旅行での出会いではないが、偶然電車の中で出会った若い男女の、次の日の朝までのほんの短い時間に恋に落ちていくラブスト―リー。旅先の街並みは普段の生活の光景とは違い、カフェやバーも特別な場所に感じる。そんなひと時の恋は夢か幻か、現実なのか。一人旅の旅先で、こんな素敵な出会いと素敵なひと時を過ごせたら良いのに、とワクワクしながら一人旅に出たくなる、そんな作品。

続きが気になる方は…続編の『ビフォア・サンセット』、『ビフォア・ミッドナイト』もぜひ。
※元々は邦題『恋人までの距離』だったが、続編の『ビフォア・サンセット』公開時にDVDが発売され、その際にタイトルが『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』に変更された。

『ホリデイ』(2006年)


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休暇中にお互いの家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」を題材にしたロマンティック・コメディ。「ホーム・エクスチェンジ」とは、バカンスに行きたい別の場所(別の国)にいる人が家を交換するシステムのこと。日本でも最近は民泊が認知されてきているが、まだ「ホーム・エクスチェンジ」と言うのはあまり馴染みがないかもしれない。

ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、会社のクリスマスパーティーで、恋人で同僚だった彼が他の女性と婚約したことを知る。一方、ロサンゼルスに住むアマンダ(キャメロン・ディアス)も、恋人の浮気に気づき、別れることにした。
休暇を取って旅に出ることを決めたアマンダは、「ホーム・エクスチェンジ」のサイトでイギリスの小さな村にある、恋に破れたばかりのアイリスの住む素敵なコテージを見つける。サイトから連絡を取り合い、意気投合した二人は、早速お互いの家を交換することにして旅立つ。そこで、アマンダはアイリスの兄グレアム(ジュード・ロウ)と、アイリスはアマンダの元彼の友人のマイルズ(ジャック・ブラック)に出会う。

失恋をした二人の女性がお互いの家を交換し、そして二人ともが新しい土地で新しい恋に落ちる……。アメリカとイギリスという、同じ英語を話す国なのに、お互いが別の国で恋に落ちていく過程も文化の違いが見えるようで、面白い。カッコ良くて、ちょっと涙もろいイギリス人紳士のジュード・ロウと、そこまでカッコよくないけど、ハートが暖かくユーモアたっぷりのアメリカ男性ジャック・ブラック、貴方はどちらが好みだろうか?

『フレンチ・キス』(1995年)


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真面目で優しい恋人と婚約中のケイト(メグ・ライアン)は、ある日恋人から電話で「好きな女性ができてしまったから君と別れたい」と言われてしまう。当然のことにショックを受けたケイトは当然納得がいかず、彼の突然の心変わりに困惑しながらも、彼のいるパリへ行って恋人の奪回を決意する。飛行機が大の苦手のケイトは機内で無骨で無神経なフランス人男と同席するはめに。フランスに着くと、彼と美しいパリジェンヌが一緒にエレベーターに乗っている決定的現場を見てしまい、ショックで気絶。その間にスリに遭うなどパリで次々と災難に遭うケイト。そこへ飛行機で会ったフランス男が現れる。

メグ・ライアン主演のフランスを舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディだが、単なる甘いラブ・コメデイ作品でないのも特徴。フランス男をなんとアメリカ人のケヴィン・クラインが演じている。飛行機が怖くて、旅が苦手な主人公がスリに遭ったりと、旅は波乱で幕を開けるが、傷心から徐々に距離を縮めていく二人の恋の行方が気になる。旅先でハプニングも多いので実際この映画のような旅はしたくないかもしれないが、嫌いから始まる旅先のこんな恋の始まり方もあるかもしれない。

 

そんな旅先でそうそう恋になんて落ちたり、素敵な出会いがあるなんて…と思うかもしれない。

私は、恋物語ではないが、パリから地方都市に行く電車の中でお向かいに座ったフランス人の女の子が、たまたま私の住むフランスの街の出身で、よくよく聞くと日本からの飛行機も同じだったことが判明。意気投合し、電車の中で一緒に話をしながら帰ったことがある。

その後連絡先も交換したのだが、結局それっきり一度も会わず、その3年後、私が教壇に立った大学の授業で、彼女は私の学生として座っていたという「偶然の再会」をした。思わず最初の授業で「電車で会ったよね?」と声を掛けたが、確かにその後の授業はちょっとやりづらかった……。これは恋ではないが、どこでどんな出会いがあるか、世の中本当に分からないものなのだ。

いやいやそんな、と思うかもしれないが、ぜひ旅先で恋に落ちる映画を観てから旅に出てみてはいかがだろうか。

text by Kuriko

プロフィール

Kuriko
"ヨーロッパ20年在住、現在フランス在住ライター。映画コラムニスト。
映画鑑賞は日常生活の一部。趣味は監督や演者の質疑応答がある先行上映会に行くこと。"