【ユーロビートブーム再燃】DA PUMPや安室奈美恵など知っておきたい名曲をご紹介

DA PUMP「USA」を皮切りに再注目されているユーロビート(Euro beat)。その名のとおり、ヨーロッパを中心に発展しきて音楽カテゴリだが、日本でのユーロビートブーム(通称“J-EURO”)を牽引してきたのが、トリビュートアルバム『SUPER EUROBEAT』だ。

本作は、今年8月に250作目に到達する。そこで今回は、節目でもある『SUPER EUROBEAT』シリーズをとおして歴史や名曲を振り返りたいと思う。

 

そもそも、ユーロビートって何? 日本ユーロビートの歴史を振り返る

ユーロビートとは、1980年前半にヨーロッパで発展したダンスミュージックの総称のこと。四つ打ちの耳当たりの良いビート、キャッチーなメロディが特徴だ。

ユーロビートが日本に上陸したのは、80年代前半を迎える頃。ヨーロッパ全土で流行したユーロビート、ハイエナジー、ミュンヘンサウンドなどがまとめてユーロビートとして持ち込まれ、ディスコブームの広がりによって徐々に注目を集めていく。

バブル絶頂期となる80年代後半、当時若者を中心に流行っていた「パラパラ(Para Para)」と密接な関わりを持ち、第一次ブームが到来。

ここで、現・エイベックス社長・松浦勝人氏が、イタリアのクリエイターに日本人向けのユーロビート曲を依頼したことで、『SUPER EUROBEAT Vol.01』が誕生した。

以降は衰退と流行を繰り返し、新たなディスコ文化として独自の進化を遂げてゆくことになる。そして一つの文化として成熟した“J-EURO”は、海外へ「逆輸入」する事例も少なからず、幅広い層から支持されている。

 
あなたは何曲聴いたことある? 懐かしのユーロビート名曲プレイリスト

平成生まれの20代以降なら、もしかすると第二次ブームを経験しているかもしれない。

ユーロビートという言葉に馴染みがなくとも、90年代以降はアイドルや人気歌手によってカバーされた楽曲が多いジャンルだ。続いては、『SUPER EUROBEAT』に収録された名曲をピックアップしよう。

 
1. 「U.S.A」/DA PUMP
結成22年目を迎えるダンスボーカルグループ・DA PUMP。今年再ブレイク果たした彼らが発表した楽曲「U.S.A」は、SNSを中心に瞬く間に話題となり、YouTubeの動画再生回数は3800万再生にのぼる(8月1日現在)。

キャッチーなメロディはもちろん、“いいねダンス”やサビの「C’mon, baby アメリカ」に続く「どっちかの夜は昼間」といった歌詞にちなんだオリジナルゲームの流行から、若い世代で大ブームとなっている。

原曲は、Joe Yellow 「USA」(『SUPER EUROBEAT VOL.177』収録)。第二次ブーム最中でもディスコでは人気のあった楽曲で、ラストナンバーとしてプレイされることが多かったとか。


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2. 「ダンシング・ヒーロー」/荻野目洋子
1980年代に“ダンシング・ヒーロー”でヒットを飛ばしたアイドル歌手・荻野目洋子。昨年8月、大阪府立登美丘高校ダンス部が、公式大会で同曲を取り入れた「バブリー・ダンス」を披露し、準優勝を飾る。

翌月、ダンス動画がYouTubeに投稿されると、爆発的な再生数を叩き出し、たちまち話題となった。

物珍しいディスコサウンド、バブリーな歌詞が若者に大ウケし、「ダンシング・ヒーロー」もリバイバルヒットを飾る。
 
原曲は、Angie Gold 「Eat You Up」。本国イギリスではハイエナジーとして大ヒットしたこともあり、邦題は「素敵なハイエナジー・ボーイ」となっている。MAXによるカバー版が『SUPER EUROBEAT VOL.210』に収録。


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3. 「HEY HEY 〜Light Me Up〜」/フェアリーズ
女性5人組ダンスボーカルグループ・フェアリーズは今年2月、「バブリー・ダンス」のブームを受け、ユーロビートナンバー「HEY HEY 〜Light Me Up〜」をリリース。初登場オリコン2位を獲得した。

アイドル×ユーロビートという第三次ブームを感じさせるプロデュース手法だが、結果的にフェアリーズのダンスボーカルグループとしての引き出し多さを魅せられることになる。

MVでは、バブルブームを感じさせるダンスを披露。振り付けは、大阪府立登美丘高校ダンス部のコーチ・akaneが務めた。

原曲はVanessa「Hey Hey」(『SUPER EUROBEAT Vol.247』収録)となっている。アッパーなサウンドでありつつも、儚げな歌声が印象的だ。カバー版では、「〜Light Me Up〜」という名のとおりポップソングとしてカバーされている。

 
4. 「NIGHT OF FIRE」/HINOI Team
ティーンファッション誌で人気モデルを務める4人組グループ・HINOI Team。デビュー当時の平均年齢は、なんと12.5歳。そんな彼女たちがチャレンジしたのが、ユーロビートだった。

そんなHINOI Teamのなかでも忘れられない一曲といえば「NIGHT OF FIRE」だろう。お笑い芸人・長州小力とのコラボ楽曲となった同曲は通称“小力パラパラ”が若い世代から注目を集め、第三次ブームを決定づける一曲となった。

原曲はNIKO「NIGHT OF FIRE」『SUPER EUROBEAT VOL.82』に収録)。アニメ『頭文字D』の劇中曲、音ゲーの収録曲としてファンから愛されている。

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5. 「TRY ME」/安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S
今年引退を発表した国民的歌手・安室奈美恵。今でこそ“平成の歌姫”として知られる彼女だが、デビュー当時はソロではなく、ダンスパフォーマンスグループ「SUPER MONKEY’S」のメンバーだった。

3年間の活動期間を経て、ユーロカバー曲「太陽のSEASON」でソロデビューを飾ったことが「安室奈美恵」としてのスタートとなる。

そんなソロデビューの下地となったのが、「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」名義でリリースされたユーロカバー曲「TRY ME」だ。

これがSUPER MONKEY’Sを世に知らしめたヒット曲となるとともに、第二次ユーロビートブームの火付け役となった。ちなみに、このとき安室は若干17歳。歌唱力は既に、プロのシンガーとしての完成されているのが驚きだ。
原曲LOLITA の「TRY ME」『SUPER EUROBEAT Vol.96』収録)。LOLITAは、歌手のエネリー・ゴードンの別名義となる。Jユーロ版に比べ、アガるアッパーチューンとなっているので、違いを聴き比べてみるのもおもしろいかもしれない。

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6.  「Tora Tora Tora 」/MAX
90年代に一世を風靡した女性4人組ダンスグループ・MAX。先述した安室奈美恵以外のSUPER MONKEY’Sメンバーで結成されている。「トラ トラ トラ」のサビが特徴的な「Tora Tora Tora」は、事実上MAXのデビュー曲となり、ディスコブームを後押しするように注目を集める。

現在もユーロ路線でカバー曲をリリースしているため、気になる方は検索してみてほしい。

原曲はDomino「Tora Tora Tora”」『SUPER EUROBEAT VOL.82』に収録)。彼女は他にも、Jユーロでも馴染み深い「Shake Me Up」「Hot&Soul」「Talking Hands」などの大ヒット曲を生み出している。

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text by Yuta Ishikawa