旅人が選ぶ! ドイツに行く前に観ておきたい映画3選

クリスマスマーケット、ビールの祭典など魅力がたっぷり詰まったヨーロッパの国ドイツは、日本でも多くの観光客が訪れる人気スポットの一つである。その中でも首都ベルリンは、英語が通じるインターナショナルな都市として注目を浴びているため、休暇を利用し訪れる人も少なくないだろう。ベルリンに旅に出るなら、予習としてドイツ関連の映画を鑑賞してみるのはいかがだろうか。そこで今回はドイツ・ベルリンを舞台にした作品の中でも、各方面から高評価を得た映画を紹介していく。

『グッバイ、レーニン!』(原題: Good Bye Lenin!)

■あらすじ
舞台は1989年の東ベルリン。10年前に家族を捨て西側に亡命したアレックスは、反社会主義デモに参加する。一方、愛国心が強いアレックスの母クリスティアーネは、デモで警察と衝突する息子の姿を目撃。ショックのあまり心臓発作を起こし、そのまま昏睡状態に陥ってしまうのだ。ベルリンの壁が崩壊し、資本主義国家となったころ、昏睡状態だったクリスティアーネは奇跡的に目を覚ます。再び母が大きなショックを受ければ、命の保証はないと医師から宣告されたアレックスは、母のために東ドイツの社会主義体制が、まるでひとつも変わっていないように芝居を続ける。


 
2002年に製作されたドイツ映画『グッバイ、レーニン!』。公開当時、本国で大ヒットをかまし、ドイツ歴代興行記録を更新した名作である。ベルリン国際映画祭の最優秀ヨーロッパ映画賞を受賞するほか、さまざまな映画賞に輝いた。

東西ドイツの統一やベルリンの壁崩壊など、歴史的事実を背景に描いた感動ストーリーである本作。舞台の背景に、昔のベルリンの町並みが映し出されている。世界時計やシュトラウスベルガー広場など、現在でも観光客で賑わうスポットが登場するのでぜひ注目してほしい。

作品ページを開く

 

 
『アンノウン』(原題:Unknown)

■あらすじ
アメリカの植物学者、マーティン博士は学会出席のため妻とともにベルリンへとやって来た。空港に忘れ物をしたことに気づいた彼はタクシーで空港へと戻るが、その際交通事故に遭ってしまう。やがて意識を取り戻したマーティン博士だったが、やっとの思いで再会した妻は、なんと自分のことを覚えていない。しかも、見知らぬ男が自分の名を名乗っていたのだ。自分の身元を証明できるものが何もない中、今度は何者かに命を狙われてしまう。


 
『96時間』のリーアム・ニーソンが主演の2011年のアメリカのサスペンス『アンノウン』。アクション満載で爽快感溢れる作品に仕上がっている。予想不可能な展開は、 “衝撃的な結末”映画ファンにピッタリだ。

異国の地で、アイデンティティーを証明できず、命を狙われる。そんな難儀なシチュエーションの中で、リーアム・ニーソンならではのアクションが光る一本だ。過酷な状況の中、マーティンが駆け巡るのは、ベルリンの象徴でもあるブランデンブルク門や、ダウンタウンにある主要駅フリードリヒシュトラーセ駅周辺。スリル満点の中にある、ベルリンの美しさ。ぜひ本作で実感してみてはいかがだろうか。

作品ページを開く

 

 
『ピエロがお前を嘲笑う』(原題:Who Am I – Kein System ist sicher)

■あらすじ
とある殺人事件の関与を疑われ国際指名手配中の天才ハッカーのベンヤミン。彼は、身の危険を感じ、自ら警察に出頭。これまでの経緯を語りだす。学校では冴えない存在だったベンヤミン。意中の女性にすらアプローチできないような彼が、なぜハッカー集団を結成し、過激なハッキング行為を繰り返したのか。そして、なぜ殺人事件まで発生したのか。警察が必死に真相に迫る一方、ベンヤミンの供述はどこかあやふやで……。


 
ドイツ・アカデミー賞で6部門にノミネートされたメガヒット作品『ピエロがお前を嘲笑う』。ハリウッドでリメイク権の争奪戦が繰り広げられたことでも話題に。二転三転するストーリーラインと何重にも仕掛けられたトリックは、「見破ることが100%不可能だ」と人気を博している。

本作の監督であるバラン・ボー・オダーは、某インタビューで、ドイツ・ベルリンはハッカーの世界の中心の一つとし、本作で旅行者に知られていないベルリンの姿を見せたかったと明かした。そのため本作には、有名なランドマークはあまり登場しない。しかしもちろん、リアルなベルリンの町並みを楽しむことができる。本当の “ベルリンらしさ”を本作から感じ取ってみてほしい。

作品ページを開く

 

ダークな歴史を持つ美しい街、ベルリン

ベルリンに行く前に観ておきたい映画3選、いかがだっただろうか。ドイツ・ベルリンは「冷戦」「西ベルリン周辺を囲んでいた壁」とダークなイメージを持っているが、そんな厳しい歴史を乗り越えたからこその美しさも詰まっている。ベルリンを舞台にした映画は本記事で紹介した作品以外にも、存在する。ぜひ旅に出る前の参考にしてほしい。

 

text by トキエス

プロフィール

トキエス
映画ライター。洋画サスペンス・スリラー・ホラー作品記事をメインに執筆。 海外映画ロケ地巡り、1年に500本以上映画鑑賞など、映画にまみれた生活を送る。語学習得(英語・ドイツ語・スペイン語)と邦楽ロックが好き。